明青学園高等部2年 [ トップページへ戻る ]
高校2年生となった達也は荒削りではあるが、その実力は超高校級と言われる須見工の新田明男にも注目される存在になっていた。
そしてあっとういう間に夏の甲子園地区予選の時期がやってきた。初の公式戦となる一回戦の立山高校戦では、コントロールを重視したピッチングで見事4-1で勝利する。
二回戦の相手は勢南高校。勢南には西村勇という全国レベルの投手がいた。西村は須見工以外には負けた事がない程の投手であったが、
新田には「達也 > 西村」と認識されていた事もあり、明青との勝負に闘志を燃やしていた。さて、試合は開始から量エースの投手戦となる。
達也は相手をノーヒットに抑えるものの、四球を出す分だけコントロールの良い西村より疲れが徐々にたまっていく。明青はチャンスや決定的な得点機を迎えるが、
アンラッキーなどによって結局無得点のままで、9回まで試合は進む。そして延長戦、雨も降ってきて、経験の浅い上にスタミナが限界に近づいていた達也には最悪の状態となっていた。
そして11回裏、勢南の攻撃。明青は2アウト満塁のピンチを迎える。そしてバッターはエースで4番のあの男、西村だ。達也はここぞとばかりに渾身の力を込めてストレートを投げ込みフルカウントとなる。
そして勝負の一球、達也は西村の得意な高めのボール気味のコースに渾身の一球を投げ込んだ。判定はボール。西村は得意なコースだったが、あまりに球威に手を出すができなかっただけだったのだが、
結果的には勢南高校が勝利をおさめる皮肉な結果となってしまった。
達也はチームメイトや南に平静を装って試合後も接していたが、自宅に帰って一人になると、和也の夢であり、自分の目標ともなっていた南を甲子園に連れて行くことができなかったことに悔しさをにじませる。
結局2年の夏は地区予選2回戦敗退に終わり、甲子園への切符は昨年同様須見工が手にするのだった。
さて、夏の地区予選も終わり、3年生が引退して、チームの編成期になる。この時、明青学園にもう一人のエース候補が現れる。
吉田剛である。吉田は達也を尊敬して達也の真似をしているうちにまとまった良い投手となり、新田との一打席勝負に勝利した事をきっかけに自信をつけたのだ。
実際吉田の方がコントロールは良いし、変化球も優れている。夏の甲子園で準優勝をおさめた須見工の練習試合でも5回を0点に抑えた自分より4回を1点に抑えた達也の方が評価された事にも納得が出来ず、
達也と直接エースの座をかけた勝負をしたいと申し出る。だがその直後、吉田は親の都合で転校してしまう。
さて、春のセンバツには須見工が出場し、準優勝をおさめるなどして達也の高校2年が終わった。
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