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準決勝 明和一高vs千川高校 [ トップページへ戻る ]
ついにやってきた宿命の対決。実はこの前に英雄は甲子園で比呂と戦ってもう一度ひかりに選ばせるという約束を
する。英雄とひかりが付き合い始めたころ比呂はまだ恋愛というものを知らず、それでは意味がない、ここではっ
きりさせないと先へ進めないと考えた末の英雄の思い付きだったのだ。このことを野田も知っていたがもし比呂に
知られたらわざと打たれかねないから内緒にしてあった。ところが試合前日に比呂とひかりが会ったことを知った
野田は比呂がひかりからそのことを聞いたと思い込んでつい口を滑らせてしまう。これを気にもむ野田に試合直前
国見は、俺は雨宮ひかりが大好きなんだからわざと打たれるようなことをするわけがないと言う。
そしてプレーボ
ール。1回裏明和一の攻撃、ストライクゾーン以外にヒットゾーンを持っている明和一のレギュラーが手の出せな
い球をそこに投げ込んで出した四球二つで1死1,2塁となり4番橘との最初の対決を迎える。そして橘に対し野田が
捕れないほどのキレの高速スライダーを投げ込み、三振を奪う。しかし振り逃げでピンチは拡大する。しかしこの
日の国見は明和一打線が自分のヒットゾーンを打ちにいけないほどの好調ぶり。後続を連続三振できり、初回を無
失点に抑える。そして4回、千川は佐川のヒットで国見がかえり1点先制。しかしベースランで体力を使ってしまっ
た直後の守り、先頭バッターは橘。しかし橘は時間を稼ぎ、国見が回復する猶予を与える。そしてそれにこたえて
か国見は3球続けてスローボールを投げるが意表をつかれた橘は三振する。
体力には自信のある国見だがさすがに
明和一相手となると6回を投げてかなりばてている様子。1点のリードでは苦しいかと思われた矢先の7回、野田がレ
フトスタンドへホームランを打ちリードは2点に広がる。野田は目立ちこそしないが精神面でも国見をリードする比
呂にとってはかかせない女房役なのだ。そればかりではなく中学時代に英雄にいろいろとアドバイスをして今の英
雄を育て上げたのも野田だったのである。それはさておき橘の第3打席、変化球に対して完全にストレート待ちのス
イングをしてくる橘に最後まで国見は変化球を投げる。しかし橘もそれに体勢を崩されることなく打ち返す。しか
し国見の超1流の打球反応でそれをグラブにあて、なんとか打ち取る。
そして2−0で迎えた9回裏2アウトランナーな
しで4番橘との最後の対決。国見は日本一の4番用にギアを入れ替えてストレート勝負をする。その3球目を英雄はジ
ャストミート、誰もがホームランだと思った打球は上空の強い風にあおられわずかにファールとなる。仕切りなお
しの4球目、英雄の頭には一瞬高速スライダーがよぎるが来たのはど真ん中ストレート。これで空振り三振ゲームセ
ット。
国見対橘は4打数0安打3三振という結果に終わり、比呂は、そして千川は見事に大きな勝ちを手にしたのであった。
その夕方英雄はひかりに自分が完璧に負けたと認め、また最後の1球で比呂を疑った自分が信じられないという。
そして誰よりも雨宮ひかりを必要としているのはこの俺だと言い、またひかりも最初から自分に選ぶ権利などないと
言い英雄を選ぶ。そして翌日、千川ナインは決勝戦を戦うためバスに乗り込んだのであった。(終)
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