H2 -2人のHero-

高校2年 夏の甲子園 [ トップページへ戻る ]

甲子園に乗り込んだ千川と明和一は偶然宿舎が同じになった。甲子園での練習の日の午後の空き時間に国見、橘、野田、ひかり、春華が一緒に出かけることになっていたのだが橘は突然の取材で、春華は財布を忘れて遅れる。残りの3人は待っていたのだが、あまりに遅いので帰ることに。

一方英雄と春華は宿舎で偶然はちあわせて一緒に行くことにする。それと行き違いになって帰ってきた3人に木根と小山内が嘘をつき、国見とひかりをくっつけて木根は春華を、小山内は英雄を自分の物にしようとたくらむ。一方で英雄と春華は二人で大阪見物をして楽しむ。

そんな中抽選会があり、お互いに勝ち進めば千川と明和一は3回戦であたることが決まる。そして千川の1回戦、相手は鹿児島の豪南実業。9回終わってエースの栗丸は千川を四球ひとつに、対する国見も豪南実業をエラーひとつに抑えて延長戦を突入する。そして10回表、先頭木根の内野安打からチャンスをつかみ2アウト1,3塁から5番の元愛好会の井上の当たりはキャッチャーゴロ、しかし送球がヘルメットに当たり一塁セーフ。この1点を国見が守りきり、甲子園初戦をノーヒットノーランで手にした。

明和一も当たり前のように橘のホームラン含む二ケタ得点で快勝、2回戦に駒を進める。

その2回戦、千川の相手は初戦で2ホーマーを放ったスラッガー志水、同じく2安打完封の変化球投手月形がいる伊羽商。この二人は中学時代からの親友で野球好きのいわば国見と橘のような存在である。そして千川と明和一が16回戦を戦う8月16日はひかりの誕生日、比呂はひかりの誕生日には小さいころから毎年プレゼントにウイニングボールを渡しており、この日に負けたことはなかった。この年も比呂はひかりに英雄と二人で派手な誕生日にしてやると約束する。

さて、2回戦も緊迫する投手戦となり、9回終わって千川は木根のポテンヒット1本、伊羽商はノーヒットの0-0で延長戦に入る。10回表、千川は先頭柳が得意の変化球打ちで2ベース、そして3番国見の当たりは痛烈に1,2塁間へ。これをなんとか止めてベースカバーの月形に送球、グラブでベースタッチ。これにスパイクしまいととっさによけた国見は足をくじいてしまう。それでも1死3塁で野田が犠牲フライを打ち上げ、千川に虎の子の1点が入る。そしてその裏、1アウトから志水にヒットを許し、足をけがしていることを知っている月形の一言で次打者は国見の守備範囲へバント、これをサードがさばき2アウト2塁となる。ここでさらに国見の前へバント、これが内野安打となり1,3塁。この後2,3塁となって最後の打者もやはり国見の前へバント、国見はそれを捕球、1塁へ送球したその時、足に激痛が走り悪送球となってしまいサヨナラ負け。英雄との勝負は幻となった。

そしてその後の明和一の2回戦、英雄は4安打2ホーマーの活躍で明和一は圧勝、3回戦へと進む。その日の夜、眠れずに海辺に座る比呂のもとへやはり眠れないひかりがやってきて、比呂は中学のときに英雄と戦えなかったからどうしても戦いたかったという。当たり前よというひかりだが、比呂は野球ではなく初恋で戦えなかったと、それでたまに英雄さえいなければと思う自分がいやでせめて大好きな野球で戦って英雄の存在を確かめたかったのだと言うのであった。

そして翌朝、行方不明になった比呂を探しに行った春華は比呂がひかりに抱き寄せられているところを発見し、内心ショックを受ける。こうして千川は帰京。

3回戦は明和一対伊羽商。シーソーゲームとなったこの試合だが最後はやはり主役橘のホームランで明和一が勝ちを手にする。

そして春華の言った通り、この夏優勝したのはこの試合の勝者であった。

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