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2人のHeroの対決(3年夏の甲子園、第33,34巻) [ トップページへ戻る ]
ついにやってきた宿命の対決。実はこの前に英雄は甲子園で比呂と戦ってもう一度ひかりに選ばせるという約束を
する。英雄とひかりが付き合い始めたころ比呂はまだ恋愛というものを知らず、それでは意味がない、ここではっ
きりさせないと先へ進めないと考えた末の英雄の思い付きだったのだ。このことを野田も知っていたがもし比呂に
知られたらわざと打たれかねないから内緒にしてあった。試合前日に比呂とひかりが会い、比呂は口先だけで良い
からがんばれといってくれと言う。それに従ったひかりだが思わず本音で応援してしまう。比呂とひかりが会ったこと
を知った野田は比呂がひかりからそのことを聞いたと思い込んでつい口を滑らせてしまう。これを気にもむ野田は
試合直前比呂にわざと打たれたりしたら承知しないというが国見は、俺は雨宮ひかりが大好きなんだからわざと打
たれるようなことをするわけがないと言う。そしてプレーボール。1死1,2塁で4番橘との最初の対決を迎える。そして
橘に対し野田が捕れないほどのキレの高速スライダーを投げ込み、三振を奪う。しかし振り逃げでピンチは拡大す
る。しかしこの日の国見は明和一打線が自分のヒットゾーンを打ちにいけないほどの好調ぶり。後続を連続三振で
きり、初回を無失点に抑える。そして4回、千川は佐川のヒットで国見がかえり1点先制。しかしベースランで体力を
使ってしまった直後の守り、先頭バッターは橘。しかし橘は時間を稼ぎ、国見が回復する猶予を与える。そしてそれ
にこたえてか国見は3球続けてスローボールを投げるが意表をつかれた橘は三振する。体力には自信のある国見
だがさすがに明和一相手となると6回を投げてかなりばてている様子。さらにこの日の比呂はいつものように勝負を
楽しむ余裕がなく、がむしゃらに勝ちたがっていた。しかもそれは明和一にではなく橘英雄に、だった。1点のリード
では苦しいかと思われた矢先の7回、野田がレフトスタンドへホームランを打ちリードは2点に広がる。野田は目立
ちこそしないが精神面でも国見をリードする比呂にとってはかかせない女房役なのだ。そればかりではなく中学時
代に英雄にいろいろとアドバイスをして今の英雄を育て上げたのも野田だったのである。それはさておき橘の第3打
席、初球のスライダー、2球目のフォークに対して完全にストレート待ちのスイングをしてくる橘に最後まで国見は変
化球を投げる。しかし橘もそれに体勢を崩されることなく打ち返す。しかし国見の超1流の打球反応でそれをグラブ
にあて、そのこぼれ球を柳がとってなんとか打ち取る。そして2−0で迎えた9回裏2アウトランナーなしで4番橘との最
後の対決。国見は日本一の4番用にギアを入れ替えてストレート勝負をする。その3球目、真っ向勝負なんて言葉は
打者に都合のいいきれいごとだぜといって投じたストレートを英雄はジャストミート、誰もがホームランだと思った打
球は上空の強い風にあおられわずかにファールとなる。仕切りなおしの4球目、英雄はあくまでストレート狙いの構
え。それを見た比呂はその融通の利かないバカ正直さにひかりは惚れたんだといって勝負の一球を投げる。その
瞬間英雄の頭には一瞬高速スライダーがよぎるが来たのはど真ん中ストレート。これで空振り三振ゲームセット。
サインはスライダーだったのだが国見はストレートを投げ、野田もそれをキャッチした、そんな最後の1球だった。
試合後、比呂は泣いていたがそれは勝利の涙ではなかった・・・。
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