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ひかりへの誕生日プレゼント(2年夏の甲子園、第20〜22巻) [ トップページへ戻る ]
千川が2回戦を戦う8月16日はひかりの誕生日、比呂はひかりの誕生日には小さいころから毎年プレゼントにウ
イニングボールを渡しており、この日に負けたことはなかった。この年も比呂はひかりに英雄と二人で派手な誕
生日にしてやると約束する。2回戦の相手は橘に勝るとも劣らない4番志水、そしてストレートもさることながら変
化球に抜群の球種とキレを持つ月形がいる伊羽商。試合は9回終わって千川は木根のポテンヒット1本、伊羽商
はノーヒットの0−0で延長戦に入る。10回表、千川は先頭柳が得意の変化球打ちで2ベース、そして3番国見の
当たりは痛烈に1,2塁間へ。これをなんとか止めてベースカバーの月形に送球、グラブでベースタッチ。これにス
パイクしまいととっさによけた国見は足をくじいてしまう。それでも1死3塁で野田が犠牲フライを打ち上げ、千川に
虎の子の1点が入る。そしてその裏、1アウトから志水にヒットを許し、足をけがしていることを知っている月形の
一言で次打者は国見の守備範囲へバント、これをサードがさばき2アウト2塁となる。ここでさらに国見の前へバン
ト、これが内野安打となり1,3塁。この後2,3塁となって最後の打者もやはり国見の前へバント、国見はそれを捕球、
1塁へ送球したその時、足に激痛が走り悪送球となってしまいサヨナラ負けしてしまう。その日の夜、眠れずに海
辺に座る比呂のもとへやはり眠れないひかりがやってきて、比呂は中学のときに英雄と戦えなかったからどうし
ても戦いたかったという。当たり前よというひかりだが、比呂は野球ではなく初恋で戦えなかった、もし中1に戻れ
たとしてもまた自分は喜んで英雄を紹介し、そして中2の終わりにひかりが良い女だと気づくのだという。無理した
わけでも勝負を逃げたわけでもない、ただ自分の思春期が1年半遅かっただけだ。それでもたまに英雄さえいな
ければと思う自分が嫌でせめて大好きな野球で戦って英雄の存在を確かめたかったのだと言うのであった。ひか
りの誕生日だったのに、英雄が待っていたのに、自分は負けたのかと言う比呂の目からは涙がこぼれていた。
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